インプラント治療のローンと医療費控除

歯科インプラント治療に支払った医療費が医療費控除の対象になることはよく知られています。高額な料金になることが多いため、ぜひとも忘れずに申告したいものです。その際、問題となるのがローンでの支払いです。

歯科インプラント治療を取り扱っている歯科医院では、そのほとんどでローンによる支払いを受け付けています。一度にまとまった金額を用意できない人でも治療ができるようにするためです。また、そうでない場合でも銀行の多目的ローンなどを利用して歯科インプラント治療を行う人が多いものです。

まずローン会社を利用して治療費をまとめて支払ったのち、その後ローン会社に対して返済するという形式をとるわけですが、このローン払いが医療費控除の対象になるのかどうかという問題が浮上してきます。

結論からいえばローンで支払う場合でも医療費控除の対象となります。また長期にわたる分割払いで年をまたいだ場合でもローン契約が成立した年に全額が医療費控除の対象となります。

ただし、注意が必要なのは治療費の支払いや金額を契約書や領収書によって証明しなければならないこと、またローンで支払う場合は返済金額が増えることになりますが、金利の分は医療費控除には含まれません。この点はとくに注意が必要でしょう。

このように、ローンで歯科インプラント治療を行った際には、医療費控除の手続きを行う際にいろいろと注意しなければならないポイントが出てきます。間違いのないよう、事前に正しい申告方法などをチェックしておきたいところです。